竹内は断定していたのでは

別冊正論31号が「日本型リベラルの化けの皮」というテーマで特集を組んでいるのだが、その中に竹内久美子の「動物学で日本型リベラルを看ると―睾丸が小さい男はなりやすい!!」という記事が収められているようだ。

産経正論・竹内久美子氏「動物学で日本型リベラルを看ると―睾丸が小さい男はなりやすい!!」がすごい模様 - NAVER まとめ

この手の記事を「ネタ」的に消費するのはあまりよくないのかもしれないが、私自身はタイトルを見たときにばかばかしさで吹き出してしまった口であり、どうにも真面目にとりあう気持ちになれないので、内容に対する批判は心ある方が行うのをまちたいと思う。

ところで、上記のまとめでは記事タイトルが「動物学で日本型リベラルを看ると―睾丸が小さい男はなりやすい!!」とされており、商品詳細ページから目次を確認してもそれで正しいようだ。しかし私はこのまとめに接する前に、購読している読売新聞に掲載されていた別冊正論の広告でこの記事の存在を認識しており、そのときには微妙に異なるタイトルだった気がしたので確認したところ、やはり広告では「睾丸が小さい男はなりやすい!?」とされていた。「!!」が「!?」にされていたのである。

「!!」と「!?」ではかなりニュアンスが異なる。「!!」は強い断定の表現であり、このような表現を用いることには相当な勇気を要するはずだ(少なくとも私はそうである)。注目を集めるために「!?」を「!!」に変えたというのであればまだしも、竹内が勇気を持って「睾丸が小さい男はなりやすい!!」と断言したものを「睾丸が小さい男はなりやすい!?」などと日和るのは、いかにも軟弱であるし、竹内に対しても失礼ではないか。このようなブッ飛んだ記事を収める以上、著者たる竹内の侠気に殉じるくらいの心構えは持ってもらいたいものだ。