わりと普通の感覚だと思うけど

こんなまとめ記事に接しました。

フェミさんの認識「24歳の女性はまだ子供」 - Togetter

50歳近い某男性芸能人が24歳女性と結婚したというニュースに関連して、ある人(フェミニストだそうです)が「自分が当時どうだったかの感覚で考えると、24歳女性なんて子どもに毛の生えたくらいの存在」という趣旨の発言をしたところ、「フェミニストは24歳の女性の正常な判断能力や決定権を否定している」というような例によってズレた感じの批判が集まった、という話のようです。

まず大前提として、個別の案件に対しては当然ながら何も言えないですよね。若くても成熟した人もいれば、いい年して子どもみたいなことを言い続けている人もいる。はてなブックマークなんて後者のタイプの人のたまり場みたいになっていますしね。某男性芸能人と結婚したというその24歳女性の人となりについて知悉していない限り、その件自体についてコメントすることはできない。

ただしそのことは前提としたうえで、一般論として「24歳は子どもに毛の生えたくらいの存在」という感覚は、別にフェミニストに特有というわけでもない、ごく普通のものだと思いますよ。まとめ記事や記事への反応では24歳「女性」というところにやたらとこだわっているものが目立ちますが、男性だとか女性だとか関係なく、24歳じゃまだ社会経験が足りないよね、という話。たとえば裁判員は、当分の間衆議院議員の選挙権を有する20歳以上の者の中から選ぶこととされていますが、制度導入時の議論では、25歳以上の者から選ぶべきこととするべきだという意見もかなり強力に主張されました*1。そこでは京都大学教授や法曹などの錚々たる顔ぶれが、20歳くらいではやはり社会常識・社会経験の面で不安があるというようなことを言っています。……というか、そもそもこんな大げさな例を引くまでもなく、「24歳なんて社会に出たてのひよっ子で、まだ右も左も分かってない(人も多い)」なんていうのは、どこでも見かける言い草でしょう。本当に、「フェミ」がからむと発狂するというか、大したことのない言動までむりやり「フェミ」と結びつけて大騒ぎするの、いい加減やめませんか。

 

【2019年10月1日追記】

誤読されそうな気がするので念のため追記。

私が話題にしているのはあくまでも「24歳は一人前じゃないという感覚」です。より正確には「その感覚が一般的であること」かな。(読めばわかるはずだけど)それ以上のことは述べてません。

つまり、「その感覚」あるいはそれに基づく干渉への評価という部分にはふみこんでないってこと。単に「その感覚」を「フェミ」だけが持つ突飛なものであるかのように捉えるのはいろいろ見誤ってるよねという、それだけの話です。

*1:裁判員制度・刑事検討会(第14回)などを参照してください。