2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

憲法の学び方

この時期、4月まですることがないという方も一定数いらっしゃるのではないかと思う。そうした方には、この機会に憲法を学ぶことをご提案する。 先日の報道*1を見ても分かるように、ここ数年のうちに国民投票が行われる可能性は低くない*2。責任ある投票をす…

請求棄却の判決を「門前払い」とは言わない

まったくもってどうでもよいことではあるが、短時間のうちに二度も名前を見かけたので、これも何かの縁だと思って簡単に記しておく。 the_sun_also_risesという人物が、以下のようなコメントを書いていた。 この裁判が馬鹿げたものというのは同意する。この…

「最後の仇討ち」と仇討ち禁止令

高野の仇討ち 赤穂と言えば四十七士の討ち入りで有名である。 ところで、「高野の仇討ち」という事件が日本最後の仇討ちとして喧伝されている*1そうだが、これもまた赤穂の人士が起こしたものらしい。 発端は1862年。当時赤穂藩では、藩主継嗣問題と藩政改革…

無期懲役のいま

無期懲役と仮釈放 わが国では、主刑として死刑、懲役、禁錮、罰金、拘留及び科料が定められている*1。このうち懲役とは、刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる自由刑であり*2、無期と有期がある*3。無期とは、刑期が終身にわたるもの、すなわち、受刑者が…

憲法が未完であるということ

奥平康弘先生死去の報に接した*1。 記事では、「憲法はつねに未完であり、世代を超えていきいきとした社会をつくるために憲法は必要なのだ」という先生の言葉が紹介されていた。 憲法が未完であるとはどういう事か。 この点に関して、先生は『未完の憲法』の…