雑記

「日本人差別」だけは許さない?

もちろんそんなことはないと思うが。 本日公開された、はてなによる差別的表現を含むブログへの対処にかかる一事例を興味深く読んだ。 差別的表現を含むブログに対する通報 - はてな情報削除・発信者情報開示関連事例 - 機能変更、お知らせなど 日本人男性に…

ネットリンチについて

はじめに ネットリンチについて 総論 「他者の言動等」 「多数によって」 「いっせいに」 「攻撃」 おわりに 2018年7月3日追記 はじめに 先日、読者の方からネットリンチに関する質問をいただいた。当該の質問に対する回答はすでに行っているが、この機会に…

低能先生が残した問題(2)

低能先生と一般ユーザーとの差 前回の記事で、低能先生の悪罵はほとんど総叩きといってよいほどに厳しく指弾されているものの、彼程度の悪罵を投げつける者ははてなにはいくらでもいる旨を述べた(だから問題ないということではもちろんなく、他人事のような…

低能先生が残した問題(1)

はじめに はてなユーザーの関係する大事件が起きてしまった。はてなで「低能先生」と呼ばれていた人物が、id:hagexさんを殺してしまったようなのだ。すでにこの事件については多くの方がコメントを寄せているが、まだ十分にふれられていない点もあるように思…

「ネトウヨ」による懲戒請求への「反撃」について

以下のような記事を見かけて、このところモヤモヤしていた。 余命ベギラゴン ~懲戒請求を煽る人、煽られる人~ - Togetter 【5分でおさらい】ネトウヨの皆さんが弁護士に集団で懲戒請求中の件 - NAVER まとめ バカげた懲戒請求を行われた弁護士らが、懲戒請…

佐川証言プレイバック

佐川宣寿の証人喚問は証言拒否の多さばかりが取りざたされ、証言内容自体も国会を愚弄する悪質なものであったことに必ずしも注目が集まらなかった憾みがある。佐川の立件は見送られる方針であるとのことだが*1、ここで改めて佐川証言のうち私の印象に残った…

福山雅治や木村拓哉でもセクハラはNG

以下のまとめに接した。 痛いニュース(ノ∀`) : 【悲報】 女性弁護士「福山雅治さんや木村拓哉くんなら、セクハラされてもOK」 - ライブドアブログ ミヤネ屋という番組において、住田裕子が宮根誠司と行ったセクハラ(ボディタッチ)についての次のようなやり…

おすすめの記事

本ブログの記事数が100を超えた。たいした量でもないが、はてなブログは過去記事の検索がしにくいので、投稿数の多い2015年の記事の中から比較的おすすめできるものを5本紹介しておきたい。 被害者の命と加害者の命 arecolle.hatenablog.com 死刑廃止の主張…

「ポリコレ棒」について

このあたりからはじまる一連の記事*1*2とそれらに対する一部の反応を見て、うんざりした気分になっている。いったいいつまで「ポリコレ棒」などというばかばかしい概念は跋扈するのだろうか。この手のことばはとりあげて問題視することでかえって広まってし…

自首、ではないですか

id:scopedogさんの以下の記事に接した。 2件の殺人で懲役4年なら十分な温情判決だと思うが - 誰かの妄想・はてなブログ版 義父から性的虐待を受け続けた女性が生まれた子2人を殺害した事件で地裁が懲役4年の実刑判決を言い渡したことに対してつけられたブッ…

森友/麻生/ネット世論

麻生太郎が「森友の方がTPPより重大だと考えているのが、日本の新聞のレベル」と発言したそうだ*1。これはかつてネット上で山ほど見られた、いわゆる森友問題に些事のレッテルを貼ろうとする類の主張である。「森友問題なんかより重要な問題が」 式のアレ…

竹内は断定していたのでは

別冊正論31号が「日本型リベラルの化けの皮」というテーマで特集を組んでいるのだが、その中に竹内久美子の「動物学で日本型リベラルを看ると―睾丸が小さい男はなりやすい!!」という記事が収められているようだ。 産経正論・竹内久美子氏「動物学で日本型リ…

対話の作法

前回記事への反応としてチャタレイ事件に言及するものがいくつかあったのだが、同事件の意義ないし問題点を理解されているかどうか若干疑わしいように思えたので、時間がとれればこれを説明する記事を書きたい。ただ、このところは他にすることがあるうえ、…

性表現の自由って重要?

先日、女性の太ももの写真を展示するイベントが中止されたという話題に接し、性表現の自由について書いてみることにした。ただし、あの話題自体はここで述べることとは異なる枠組みで処理するべきものであり、本記事とはほとんど関係がない(記事作成のきっ…

差別をどう判断するか

先日の記事で女性専用車両を設けることが差別でないとする理由について簡単に説明したところ、多くの反応をいただいた。たくさんのご意見をいただけたことはありがたいのだが、一方で必ずしも記事の趣旨を理解されていないように思われるコメントも散見され…

「差別ではあるよね」で合意できない理由

以下の記事に接した。 せめて「差別ではあるよね」で合意できないのか 「女性専用車両を設けることに賛成はするが、それが差別だと認めろ」という主張だ。大きな反響を呼んでいるが、これから述べる点をもう少し意識すれば、理解が容易になるのではないかと…

地方政治家の不祥事をまとめる

はじめに 加賀市議による名誉毀損 山口県議による暴行 あわら市長による既婚女性へのキスなど 川崎市議による収支報告書不提出 愛知県議による暴行 勝浦市議による酒気帯び運転 和歌山県議による脱税(2審判決) つくばみらい市議による酒気帯び運転 神戸市…

「労働階級向け」の意味

はじめに 以下のまとめとそれに対する反応に接した。 映画評論家町山智浩さん「デイリーメール紙はイギリスの労働階級向けのタブロイド紙」 - Togetter はてなブックマーク - 映画評論家町山智浩さん「デイリーメール紙はイギリスの労働階級向けのタブロイド…

メモ:民進党、希望の党、連合

民進党は、きたる衆議院議員選挙において候補者を擁立せず、立候補予定者は「希望の党」に公認申請を行うようだ*1。事実上の解党である。もっとも、希望の党側は民進党との合流は考えていないとし*2、(民進党内の)リベラル派は排除するとまで述べているら…

「大義なき解散」を考えるために

はじめに 衆議院の解散について 衆議院の解散とは 衆議院解散権の所在とその根拠 衆議院解散権行使の限界 今回の解散をめぐる主張について おわりに はじめに 安倍晋三が衆議院解散の意向を表明した。 少なくとも憲法改正との関係で言えば、今回の解散総選挙…

「君が代強制せず」はほんとうに嘘になる

国旗国歌法の制定過程で、くり返し唱えられてきた呪文がある*1。 政府といたしましては、国旗・国歌の法制化に当たり、国旗の掲揚に関し義務づけなどを行うことは考えておりません。したがって、現行の運用に変更が生ずることにはならないと考えております。…

稲田先生お気の毒、な事案の可能性はありますがね

以下の記事を読んだ。 稲田朋美防衛相、森友学園の訴訟を担当していた。過去の国会答弁と食い違い 要するに、稲田朋美が森友学園の事件を受任したことはないと言っていたところ、同学園の訴訟代理人として稲田朋美が名を連ねている準備書面が出てきた、とい…

過労と脳・心臓疾患

先日の記事で、いわゆる過労死ラインを説明するために、現行の「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の 認定基準」*1(以下、「現行基準」という。)に言及した。これが脳・心臓疾患を労災認定する際の基準として厚生労働省によって…

時間外労働の基礎知識

はじめに 今国会では、「働き方改革」が重要なテーマとなっている。報道によれば、政府は、時間外労働の上限について、月平均60時間・年間最大で720時間とし、繁忙期であっても年間720時間を超えないことを前提に、月最大100時間で、なおかつ2か月の平均で月…

とりあえず「150万円払わせた」と言うのはやめませんか

はじめに 横浜市のいじめの件が気になっている。 原発事故で自主避難をした児童(以下、「当該児童」という。)が、同級生から「賠償金あるだろ」などと言われ、遊興費等として約150万円を支払わされた、と主張している件だ。 https://www.buzzfeed.com/kota…

アパ本への「反論」なのです(私見)

はじめに 少し前に、アパホテルが南京大虐殺を否定する内容の書籍を客室に設置していることなどが海外で伝えられ、大きな話題となった*1。これをうけて、アパは同書籍の該当部分を公開していたのだが*2、今般、id:scopedogさんが、同書籍該当部分に対する反…

「言論弾圧」が販促に使われる時代

千葉麗子のサイン会中止 少し前に、千葉麗子のサイン会が抗議の電話等によって中止になったというニュースがあった。 千葉麗子さんの「くたばれパヨク」サイン会 抗議電話で「開催せず」 有田芳生参院議員「常識的な判断」 千葉さん「言論弾圧だ」(1/3ペー…

少女像設置の件における日本側「戦犯」

少女像設置と日韓合意 釜山の日本総領事館前に市民団体が慰安婦少女像を設置した件で、日本側も駐韓国大使を一時帰国させるなどの対抗措置をとることを発表し、問題が深刻化しているようだ*1。残念なことである。 平成27年12月28日の日韓外相会談では、いわ…

「知らなかったとか関係ない」?

id:ohnosakiko(以下、「大野さん」という。)の以下の記事を読んだ。 「教えて下さってありがとうございました!」と「悪いということを知らなかったんだから」 - Ohnoblog 2 詳細は元記事を参照してもらいたいが、要するにレポートの代筆をめぐるいざこざ…

訴訟能力回復の見込みがない者を被告人の地位にとどめおく理由はない

以前の記事でとりあげた問題について、平成28年12月19日、最高裁が判断を示した*1。詳細は直接当該記事を参照してもらいたいが、おおむね以下のような問題である*2。 被告人が心神喪失の状態にあるとき、刑訴法314条1項によって公判手続は停止される*1。この…